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平成26年9月25日

第二世代の高性能ファジングツール CANプロトコルサポートの第一段階として
「beSTORM OBD II/CANプロトコルパッケージ」を販売開始

 第二世代のファジングツール「beSTORM」にCANプロトコルのサポートを進めており、第一段階として「beSTORM OBD II/CANプロトコルパッケージ」を2014年9月25日にリリースいたしました。

 「beSTORM」ソフトウェアは、プロトコルの仕様をソフト上で定義することによって、可能性のある全ての攻撃を自動生成しテストを行うファジングテストツールです。このテスト自動生成方法によって、独自プロトコルや特殊なプロトコルのテストの際にも、短時間でオートマチックに、且つ抜けの無いテストを実行し、未知、既知を問わず、従来のテストケース型ツールでは検出することが困難な脆弱性を見つけ出します。独自のパケット解析機能や、WindowsやLinux上で動作するテスト対象にはモニタリング機能も搭載されており、開発中およびリリース後に脆弱性が発覚するリスクを効率的に減らすことを実現しています。
 
 「beSTORM OBD II/CANプロトコルパッケージ」は、主に車載機器の情報系の通信に使われるOBD II通信方式をサポートしています。OBD IIの通信を使用する各種車載機器の設計段階テスト、および製品テストなどにご活用いただけます。ここに「beSTORM」によるファジングテストを加えることにより、静的解析やQAテストでは発見できなかった脆弱性を効率的に発見することを実現します。また、メーカーごとに仕様が異なるOBD IIの拡張パラメータに対しても、柔軟に対応いたします。

■「beSTORM CANプロトコルパッケージ」の主な特長
○テスト対象プロトコル:OBD II/CAN
○第二世代のファジングツール
 ・可能性のある全ての攻撃パターンを自動生成
 ・プロトコル定義のみで攻撃を自動生成
 ・従来のテストケース型では検出不可能な未知の脆弱性を発見
 ・高速ファジングを実現する「インテリジェント・ファジング」テクノロジー
○実際に攻撃を実行して脆弱性を発見

■「beSTORM」ソフトウェア ホームページ :http://www.bestorm.jp/

■「beSTORM」のブラックボックス型ソフトウェアテスト詳細
○可能性ある全てのテストを実施し未知の脆弱性を発見
RFC技術資料で使われているBNF記法を攻撃言語に変換する事により、プロトコルのスタンダードテキストからテストセットを自動生成し、システムの機能全体が確実にチェックされる事を実現しています。プロトコルの仕様に合わせて、可能性のある全てのテストを実行します。

○正確なレポート:
攻撃者をエミュレートし実際の攻撃を引き起こすことで、外部からアプリケーションをチェックします。実際に攻撃が成功した場合に脆弱性がレポートされます。

○再現性:
攻撃が成功した場合、その攻撃をPerlスクリプトでエクスポートすることができます。これにより「beSTORM」の無い環境でも問題を再現することが可能です。

○スケーラブル:
大きなスケーラビリティがあります。監査を並行処理しテスト時間の大幅な短縮をするために複数のプロセッサー、複数のマシンを使用することが可能です。

○開発言語への非依存:
バイナリ・アプリケーションをテストします。したがって使われているプログラミング言語やシステムライブラリの深い知識を必要としません。

■動作環境
プラットフォーム:Windows XP、7、8
メモリ:512MB以上
CPU:800Mhz以上のCPU、デュアルコア以上を推奨
対応I/F:AnaGate CAN X2

■Beyond Security社について
米国・カリフォルニア州に本社を置く、脆弱性対策を中心としたセキュリティソリューションプロバイダです。「beSTORM」は、Beyond Security社の中心製品の1つであり、Intel社、Ericsson社、Microsoft社、米国・国防総省、Lexmark社、Juniper社など世界各国の政府、機械・IT等の製造業、通信事業者、多くのソフトウェアエンジニアリング環境において多くの導入実績を持っております。